ひびき こころのクリニック
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自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?

もともとは広汎性発達障害(PDD)と呼ばれていた自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障害など「生まれつき脳の機能の一部に何らかの障害がある」発達障害を、ひとまとめにした呼称です。 「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「こだわり」の三つ組みの障害があるいわれ、障害の程度は個人によって差が大きく、その特徴も子どもによってさまざまです。 3割くらいの子が知的障害を伴います。遺伝的関与の大きい脳機能障害と言われていますが、原因ははっきりとはわかっていません。ただ、しつけや育て方の問題でなるものではありません。男の子に多い疾患といわれています。

具体的な症状は、視線が合いにくかったり不自然である、ことば通りうけとめる、冗談が通じない、うなずいたり愛想笑いのような仕草や表情が少ない、場の雰囲気や空気が読めない、暗黙のルールが理解できない、融通が利かず変化を嫌う、特定の物を徹底的に集めたり、とても限られたことへの知識が深く「~博士」と呼ばれることなどが挙げられます。
「相手の気持ちをうまく推し量れない」「その場にあった行動ができない」などの症状は、障害が原因であっても、見た目からは判断しにくいため、周りの人から気づかれにくく、理解されないことも多く、周囲からは本人の性格の問題と思われたり、親の育て方がわるいなどと誤解され、本人も家族もつらい思いをすることが少なくありません。また、適切な治療が行われずに不登校などに発展するケースが多々あります。
それ以外に、感覚過敏などの問題もあり、パニックの一因になることが多いと言われています。


発達障害は「一生発達しない」のではありません。発達の仕方が通常の子どもと違っていても、子どもたちは必ず発達する存在です。家庭環境や教育環境など、周りからの適切なサポートを通し、成長とともに改善されていく課題も多くあります。
当院ではそのことをふまえた上で、個々のお子さんの発達を見守りながら、社会生活への適応能力を高めるサポートを行います。気になる症状があるときはお気軽にご相談ください。

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